スマホ詰パラ私のベストテン(2019年10月分)

またしても約半年ぶりの更新となってしまいました。

今回は2019年10月にスマホ詰パラで発表された中で、私が好きな作品を10作、一言コメント付きで紹介していきたいと思います。

(本当は11月上旬に投稿する予定だったのに何故こんなに遅れてしまったのか...)

 

黄楊の輝き氏作 No.13671

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 玉方の意表を突く受け。スマパラじゃなかったら解けなかったかも。

 

シナトラ氏作 No.13674

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 双玉ならではの応酬。3手目の感触が良い。

 

kisy氏作 No.13676

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 序盤は一見足りなさそうな追い方だが、ぴったり捕まっている。

 

munetoki氏作 No.13681

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 すらすらと手が進み、最後は清涼詰で解後感良し。

 

あたまかな氏作 No.13731

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 変同は痛いが、それでも詰上がりの美しさに惚れ込んでしまう。

 

天の川氏作 No.13756

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 怒涛の3連続大駒捨てからの頭金は爽快。

 

有山 隆氏作 No.13761

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 邪魔駒消去に中合と充実した内容。詰上がりも綺麗。

 

パスファインダー氏作 No.13771

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 7手目が指しづらいが、そこを乗り切れば角を翻弄する楽しい手順が待っている。

 

shogi2氏作 No.13775

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 ひたすら馬を翻弄して詰みへ向かう。邪魔駒消去も入って文句なし。

 

紅蘭華氏作 No.13789

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 端正な初形から筋の良い手順が楽しめる、実戦形の好作。

 

詰将棋作品集

前回の記事から半年以上ブログを放ったらかして、ブログの存在すら忘れかけてたNZです。

 

今回は宣伝記事となります。

ツイッター上の詰将棋創作集団、「kisy一族」が詰将棋作品集を出版します。

タイトルは「青い鳥 ~kisy一族作品集~」です。

発行は7月中旬を予定しています。

 

・kisy一族って何?

ツイッターのDMにて、詰将棋の創作練習や、メンバーが作った作品の推敲、改作等を行うグループです。

メンバーには、看寿賞作家や、詰パラに多くの作品を発表するベテラン作家から、創作を始めて日が浅い人までいます。

 

・値段・購入方法は?

定価は税込1,300円です。
※送料は1冊の場合は全国一律180円かかります。
※複数ご購入の場合、送料は別途相談。


<直接購入>※送料がかかりません
詰将棋全国大会会場 (大阪) 7/14
・社団戦会場 (東京) 7/28
関西将棋会館1階 7月中旬以降
・蒲田将棋クラブ 7月下旬以降
御徒町将棋センター 7月下旬以降


<その他の購入方法>※送料がかかります
☆郵便振替
口座番号:00970-3-277149
口座名義:暁将棋部屋
※青い鳥○冊希望と書き、住所・氏名を明記してください。

☆ネット
暁将棋部屋サイトより(まだ制作途中です)
https://paymo.life/shops/01873be560


・問い合わせ先
下記のいずれかにてお願いします。
☆メール
konoyamaanoyama@gmail.com (山本)
kent13202@yahoo.co.jp (竹中)

 

大会に参加してきました

近くであった将棋大会に参加してたので、その自戦記を書こうと思います。

 

予選2回戦

予選は2勝通過2敗失格のリーグ戦で、初戦は不戦勝だったため、この対局に勝てば本戦進出という状況でした。

私の先手番で戦型は矢倉となりました。お互いに攻めの形を作り第1図。

第1図は41手目▲3七桂まで
後手:相手
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・v角v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
| ・ ・v歩v歩 ・v金v銀v歩v歩|三
|v歩v銀 ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 歩 角 銀 ・ ・|六
| ・ 歩 銀 金 ・ 歩 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:NZ
先手の持駒:歩 
手数=41  ▲3七桂  まで

後手番

第1図から、△9五歩▲同歩△同銀▲同香△同香と進み、そこで▲4一銀と打っていれば、優位を築くことができました。以下△4二金寄には▲3二歩です。本譜は▲2四歩△同銀▲2五銀△同銀▲同桂と攻めましたが、△4五歩▲7九角△6四角と飛車を狙われ苦しい展開に。その後は二転三転しましたが、なんとか勝てました。

 

本戦準々決勝

振り駒の結果またしても先手になりました。お互い雁木を志向しましたが、相手が右玉に変化、その後私も穴熊に組み替えました。途中は手詰まりになり、千日手も覚悟しましたが、後手の待ち方に問題があり、第2図では打開が可能になっています。

第2図は72手目△5四銀引まで
後手:相手
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・v飛v桂 ・|一
| ・ ・v玉v金 ・v角 ・ ・v香|二
| ・ ・v桂v銀 ・v金 ・v歩 ・|三
|v歩 ・v歩 ・v銀v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・v歩 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 飛 歩|六
| ・ 歩 ・ 銀 ・ 銀 桂 ・ ・|七
| 香 金 金 角 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 玉 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:NZ
先手の持駒:歩 
手数=70  △5四銀引  まで


第2図以下

▲4五歩△6四角▲2四歩△5六歩▲5五歩△同銀

▲2三歩成△6五歩▲3二と△8一飛▲2一飛成△同飛

▲同と△6六歩▲5六銀左△同銀▲同銀△3七角成

▲4一飛 (第3図)

第3図は89手目▲4一飛まで
後手:相手
後手の持駒:飛 銀 桂 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ 飛 ・ と ・|一
| ・ ・v玉v金 ・ ・ ・ ・v香|二
| ・ ・v桂v銀 ・v金 ・ ・ ・|三
|v歩 ・v歩 ・ ・v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩v歩 銀 ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・v馬 ・ ・|七
| 香 金 金 角 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 玉 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:NZ
先手の持駒:銀 桂 歩二 
手数=89  ▲4一飛  まで

後手番

後手の飛車が3筋に居るため、本譜の仕掛けが成立しています。後手も△6四角から反撃してきますが、激しい展開はこちらも望むところ、一直線に切り合ってはっきり優勢です。第3図以下は危なげなく勝ち切れました。

 

準決勝

本局も振り駒で先手番を引きました。3連続先手とはついてました。戦型は相手の阪田流向飛車でした。

第4図は24手目△2六歩まで
後手:相手
後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・v銀 ・v飛 ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v金 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ 歩v歩 ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 銀 ・ 歩|七
| ・ 銀 玉 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:NZ
先手の持駒:角 歩 
手数=24  △2六歩  まで


第4図は、押さえ込まれて苦しいように見えますが、▲7七銀や▲6八金などで自陣を整備して互角の局面でした。本譜は▲2六銀から暴れていきましたが、自然に対応され劣勢に、以下順当に押し切られました。

 

大会に参加して自分の読みの浅さや、大局観の悪さを実感しました。また鍛えなおしたいと思います。

自戦記 相振り飛車△3三角戦法

リアルで指した将棋なのでうろ覚えの部分があります。後手が私です。

初手から
▲7六歩    △3四歩    ▲6六歩    △3三角    ▲7八銀    △2二飛
▲7七角    △2四歩    ▲6七銀    △6二玉    ▲8八飛    △2五歩
▲2八銀    △2六歩    ▲同 歩    △同 飛    ▲2七歩    △2四飛
▲8六歩    △7二玉    ▲8五歩    △3五歩    ▲4八玉    △5二金左
▲3八玉    △4二銀    ▲5八金左  △8二銀    ▲4八金上  △6二金上(第1図)

【第1図は30手目△6二金上まで】
後手の持駒:歩 

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一

| ・v銀v玉v金v金v銀 ・ ・ ・|二

|v歩v歩v歩v歩v歩v歩v角 ・v歩|三

| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・|四

| ・ 歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五

| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六

| 歩 ・ 角 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七

| ・ 飛 ・ ・ 金 金 玉 銀 ・|八

| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九

+---------------------------+

先手の持駒:なし

手数=30  △6二金上  まで

角道を止める振り飛車に対して△3三角戦法を採用しました。本譜、先手は金無双に構えましたが、参考図のようにして矢倉を目指した方が良かったです。

【参考図は15手目▲3七銀まで】
後手の持駒:なし

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂v銀v金 ・v金v銀v桂v香|一

| ・ ・v玉 ・ ・ ・ ・v飛 ・|二

|v歩v歩v歩v歩v歩v歩v角 ・v歩|三

| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四

| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・|五

| ・ ・ 歩 歩 ・ ・ 歩 ・ ・|六

| 歩 歩 角 銀 歩 歩 銀 歩 歩|七

| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八

| 香 桂 ・ 金 玉 金 ・ 桂 香|九

+---------------------------+

先手の持駒:なし

手数=15  ▲3七銀  まで

第1図は自分だけ一歩手持ちにし、角道も止めずに済んでいるので満足な展開です。

第1図から
▲9六歩    △1四歩    ▲1六歩    △9四歩    ▲7五歩    △3四飛
▲8六飛    △3六歩    ▲同 歩    △同 飛    ▲3七歩    △3四飛
▲5六銀    △2四飛    ▲6五銀    △9三銀    ▲7六飛    △8二銀
▲7四歩    △同 歩    ▲同 銀    △7三歩    ▲6五銀    △5四歩
▲8六角    △5三銀    ▲7七桂    △5五歩    (第2図)

【第2図は58手目△5五歩まで】
後手の持駒:歩二 

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一

| ・v銀v玉v金v金 ・ ・ ・ ・|二

| ・v歩v歩v歩v銀v歩v角 ・ ・|三

|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v歩|四

| ・ 歩 ・ 銀v歩 ・ ・ ・ ・|五

| 歩 角 飛 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|六

| ・ ・ 桂 ・ 歩 歩 歩 歩 ・|七

| ・ ・ ・ ・ 金 金 玉 銀 ・|八

| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九

+---------------------------+

先手の持駒:歩 

手数=58  △5五歩  まで

 

3筋の歩を交換した後の△9三銀は8筋の歩交換をさせずに駒組みを進める意図です。対して先手は▲6五銀と繰り出してから7筋の歩を交換してきました。しかし、先手の銀が狭いのに着目して△5四歩△5五歩と銀を捕獲しに行きました。

第2図から

▲7四歩    △6四歩
▲7三歩成  △同 銀    ▲7四銀    △同 銀    ▲同 飛    △7三歩
▲7六飛    △8七銀    ▲7五飛    △7四歩    ▲同 飛    △7三金   ▲同飛成    △同 玉    (第3図)

【第3図は74手目△7三同玉まで】
後手の持駒:飛 歩二 

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一

| ・ ・ ・ ・v金 ・ ・ ・ ・|二

| ・v歩v玉 ・v銀v歩v角 ・ ・|三

|v歩 ・ ・v歩 ・ ・ ・v飛v歩|四

| ・ 歩 ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・|五

| 歩 角 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|六

| ・v銀 桂 ・ 歩 歩 歩 歩 ・|七

| ・ ・ ・ ・ 金 金 玉 銀 ・|八

| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九

+---------------------------+

先手の持駒:金 銀 歩二 

手数=74  △7三同玉  まで

素直に銀交換に応じた後、先手の飛車に狙いをつけて△8七銀と打ったのは良かったのですが▲7五飛に対しては△6三金左とし、以下▲6五桂△同歩▲7七飛△8八銀不成▲7六飛△9九銀成(変化1図)としておけば銀は遊ぶものの、桂香得で後手良しでした。第3図は玉が薄くとても怖い形です。

【変化1図は76手目△9九銀成まで】
後手の持駒:桂 香 歩二 

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一

| ・ ・v玉v金 ・ ・ ・ ・ ・|二

| ・v歩v歩v金v銀v歩v角 ・ ・|三

|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v歩|四

| ・ 歩 ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・|五

| 歩 角 飛 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|六

| ・ ・ ・ ・ 歩 歩 歩 歩 ・|七

| ・ ・ ・ ・ 金 金 玉 銀 ・|八

|v全 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九

+---------------------------+

先手の持駒:銀 歩 

手数=76  △9九銀成  まで

第3図から

▲7五歩    △7六銀成  ▲9七角    △5六歩
▲同 歩    △7七成銀  ▲7四歩    △6三玉    ▲6五歩    △8七成銀
▲6四歩    △同 銀    ▲6五歩    △9七成銀  ▲6四歩    △同 玉
▲9七香    △5七歩    (第4図)

【第4図は92手目△5七歩まで】
後手の持駒:飛 角 桂 歩三 

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一

| ・ ・ ・ ・v金 ・ ・ ・ ・|二

| ・v歩 ・ ・ ・v歩v角 ・ ・|三

|v歩 ・ 歩v玉 ・ ・ ・v飛v歩|四

| ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五

| 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ 歩|六

| 香 ・ ・ ・v歩 歩 歩 歩 ・|七

| ・ ・ ・ ・ 金 金 玉 銀 ・|八

| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九

+---------------------------+

先手の持駒:金 銀三 歩二 

手数=92  △5七歩  まで

本譜は▲7五歩。力を貯めた手ですがこの瞬間が何でもないため、これならばと思いました。怖かったのは▲7四歩で、以下△6二玉▲7三銀△5一玉▲3五金(変化2図)。飛車を縦に逃げると▲6四銀成があるので△5四飛と逃げますが、▲4五金△2四飛▲3五金・・・で千日手が最善だったようです。実戦は手に乗って角と桂を取り、玉の周りがすっきりしたところで△5七歩と反撃開始です。

【変化2図は79手目▲3五金まで】
後手の持駒:飛 歩二 

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂 ・ ・v玉 ・ ・v桂v香|一

| ・ ・ ・ ・v金 ・ ・ ・ ・|二

| ・v歩 銀 ・v銀v歩v角 ・ ・|三

|v歩 ・ 歩v歩 ・ ・ ・v飛v歩|四

| ・ 歩 ・ ・v歩 ・ 金 ・ ・|五

| 歩 角 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|六

| ・v銀 桂 ・ 歩 歩 歩 歩 ・|七

| ・ ・ ・ ・ 金 金 玉 銀 ・|八

| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九

+---------------------------+

先手の持駒:歩 

手数=79  ▲3五金  まで

第4図から

▲同金直    △6五桂    ▲5五銀    △同 角
▲同 歩    △5七桂成  ▲同 金    △8八飛    ▲5八桂    △5六歩
▲6五歩    △7四玉    ▲7五歩    △7三玉    ▲7四銀    △7二玉
▲4五角    △6三歩    ▲5六角    △6六銀    (途中図)▲6四歩    △4八金
▲同 玉    △5七銀成  ▲同 玉    △6八角    ▲4八玉    △5九角成
▲5七玉    △6八馬    ▲6六玉    △7六金    ▲同 玉    △8六飛成
▲6五玉    △6四歩 (投了図)

【途中図は112手目△6六銀まで】
後手の持駒:角 金 歩二 

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一

| ・ ・v玉 ・v金 ・ ・ ・ ・|二

| ・v歩 ・v歩 ・v歩 ・ ・ ・|三

|v歩 ・ 銀 ・ ・ ・ ・v飛v歩|四

| ・ 歩 歩 歩 歩 ・ ・ ・ ・|五

| 歩 ・ ・v銀 角 ・ ・ ・ 歩|六

| 香 ・ ・ ・ 金 歩 歩 歩 ・|七

| ・v飛 ・ ・ 桂 ・ 玉 銀 ・|八

| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九

+---------------------------+

先手の持駒:金 銀 歩二 

手数=112  △6六銀  まで

▲同金直△6五桂と絡んでいきます。先手も▲5五銀と反撃しますが、△同角と食いちぎって攻め続けていきます。角を渡すのは怖いですが、2四にいる飛の横利きが強く、即詰みはありません。△5六歩と詰めろで手を渡します。先手も手を尽くして5六の歩を抜きますが、後手玉が安全になりました。再び△6六銀(途中図)と詰めろをかけます。▲4八金と粘る手もありましたが、本譜は▲6四歩と下駄を預けてきたため△4八金から詰まして私の勝ちとなりました。

【投了図は128手目△6四歩まで】
後手の持駒:歩三 

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一

| ・ ・v玉 ・v金 ・ ・ ・ ・|二

| ・v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|三

|v歩 ・ 銀v歩 ・ ・ ・v飛v歩|四

| ・ 歩 歩 玉 歩 ・ ・ ・ ・|五

| 歩v龍 ・ ・ 角 ・ ・ ・ 歩|六

| 香 ・ ・ ・ ・ 歩 歩 歩 ・|七

| ・ ・ ・v馬 桂 ・ ・ 銀 ・|八

| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九

+---------------------------+

先手の持駒:金三 銀二 歩二 

手数=128  △6四歩  まで

自戦記 角換わり△6五桂速攻

将棋倶楽部24から気持ちよく攻め切れた1局を紹介します。

後手が私です。

初手から

▲7六歩    △8四歩    ▲2六歩    △8五歩   ▲7七角    △3四歩
▲8八銀    △3二金    ▲7八金    △7七角成▲同 銀    △2二銀
▲3八銀    △6二銀    ▲6八玉    △7四歩   ▲4六歩    △7三桂
▲3六歩    △6五桂 (第一図)

第一図は20手目△6五桂まで
後手の持駒:角 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・v飛 ・v銀 ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩 ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 ・|六
| 歩 歩 銀 歩 歩 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 玉 ・ ・ 銀 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=20  △6五桂  まで

本局は先手の5筋が薄い+飛車の横利きが通っていないので思い切って跳ねてみました。

第一図以下
▲6六銀    △6四歩    ▲9六歩    △8六歩    ▲同 歩    △同 飛   
▲8七歩    △7六飛    ▲8五角    (第二図)

第二図は29手目▲8五角まで
後手の持駒:角 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・v歩v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ 角 ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・v飛 銀 ・ 歩 歩 歩 ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 玉 ・ ・ 銀 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=29  ▲8五角  まで

後手番

△6五桂には▲8八銀もありましたが本譜は▲6六銀でした。以下△6四歩と桂馬に紐を付け、▲9六歩の手待ちに△8六歩と合わせていきました。実は▲9六歩は悪手で、第二図では決め手があります。

第二図以下
△7八飛成▲同 玉    △8四金    ▲8六歩    △8八歩    ▲同 玉
△8七歩    ▲7八玉    △8五金    ▲同 歩    △8八角    ▲9八金
△6六角成▲同 歩    △5七桂成▲8七金    △6七角    ▲8八玉
△7八銀 (第三図)

第三図は48手目△7八銀まで
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・v歩v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・|六
| ・ 金 ・v角v圭 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ 玉v銀 ・ ・ ・ 銀 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 角 歩二 
手数=48  △7八銀  まで

第二図では△5七桂成がありました。以下▲同銀しかありませんが△7五飛とし、▲7七桂に△8四歩(変化図)と角を取ればはっきり優勢でした。

変化図は34手目△8四歩まで
後手の持駒:角 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・v歩v歩v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ 角v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 歩 歩 ・|六
| ・ 歩 桂 歩 銀 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 玉 ・ ・ 銀 飛 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:桂 
手数=34  △8四歩  まで

しかし、実戦は△7八飛成としてしまいました。△8八歩~△8七歩は攻め方が分からなくなったので先手陣に嫌味をつけに行きました。△8七歩も▲同玉とされたら次の手に相当悩んだと思いますが▲7八玉としてくれたので△8八角と打てて分かりやすくなりました。

第三図から
▲8一飛    △8七銀成▲同 玉    △7六金    ▲9八玉    △4九角成
▲8八銀    △8六歩    ▲6九角    △6七馬    ▲4九銀    △6八成桂
(投了図)まで60手で後手の勝ち

投了図は60手目△6八成桂まで
後手の持駒:金 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 飛 ・v金v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・v歩v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩v歩v金 歩 ・ 歩 歩 歩 ・|六
| ・ ・ ・v馬 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| 玉 銀 ・v圭 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 角 ・ 銀 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩二 
手数=60  △6八成桂  まで

第三図から金を逃げればまだ長い勝負になりましたが、▲8一飛と打ったため寄せ切っての勝利となりました。

横歩取り勇気流 ▲6八玉に△8八角成~△2七角

初手から

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △8四歩    ▲2五歩    △8五歩
▲7八金    △3二金    ▲2四歩    △同 歩    ▲同 飛    △8六歩
▲同 歩    △同 飛    ▲3四飛    △3三角    ▲6八玉    △8八角
▲同 銀    △2七角 (第一図)

第一図は20手目△2七角まで
後手の持駒:歩二 

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂v銀v金v玉 ・v銀v桂v香|一

| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二

|v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩|三

| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・ ・|四

| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五

| ・v飛 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六

| 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩v角 歩|七

| ・ 銀 金 玉 ・ ・ ・ ・ ・|八

| 香 桂 ・ ・ ・ 金 銀 桂 香|九

+---------------------------+

先手の持駒:角 歩三 

手数=20  △2七角  まで

今回から、勇気流について調べていく。
まずは、▲6八玉に対して△8八角成~△2七角から。
第一図以下

▲3八銀    △4五角成  ▲2四飛    △2二歩
▲8七銀    △8二飛    ▲8六歩 (第二図)

第二図は27手目▲8六歩まで
後手の持駒:歩 

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂v銀v金v玉 ・v銀v桂v香|一

| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v歩 ・|二

|v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩|三

| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|四

| ・ ・ ・ ・ ・v馬 ・ ・ ・|五

| ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六

| 歩 銀 ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七

| ・ ・ 金 玉 ・ ・ 銀 ・ ・|八

| 香 桂 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九

+---------------------------+

先手の持駒:角 歩二 

手数=27  ▲8六歩  まで

 途中、▲2四飛に△2三歩と受けるのは▲2五飛と馬に当てられ、①△4四馬は▲7七角で馬を消される。②△3四馬は▲6五飛と回られ、以下△4四馬▲7七角△同馬▲同桂△5二玉に▲8四歩が好手で、△同飛には▲6六角があるため取れないが、次に▲6六角~▲8七銀で飛車を取る狙いが受けにくいため先手が指せる。③△5四馬には▲7七角と打ち、以下△3三桂▲8六角△2五桂▲8四飛△8二歩▲5四飛△同歩▲5三角成△6二金▲5四馬と進めておき、飛車角交換ながら、馬を作れているのと2五の桂も取れそうなため先手指せる。よって後手は△2二歩と受けるが▲8七銀~▲8六歩とした局面は後手の馬より、先手の歩得と手得が大きく、先手が指せそうである。以下に進行の一例を示す。

第二図より

△3三桂 ▲7七桂 △4二銀 ▲9六歩   △3五馬 ▲2八飛 △8四飛 ▲5八金   △6二玉 ▲4六歩 △7二銀 ▲4七銀   △2四飛 ▲2七歩 △7一玉 ▲7九玉(結果図)

結果図は43手目▲7九玉まで
後手の持駒:歩 

  9 8 7 6 5 4 3 2 1

+---------------------------+

|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・ ・v香|一

| ・ ・v銀 ・ ・v銀v金v歩 ・|二

|v歩 ・v歩v歩v歩v歩v桂 ・v歩|三

| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・|四

| ・ ・ ・ ・ ・ ・v馬 ・ ・|五

| 歩 歩 歩 ・ ・ 歩 ・ ・ ・|六

| ・ 銀 桂 歩 歩 銀 歩 歩 歩|七

| ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八

| 香 ・ 玉 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九

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先手の持駒:角 歩 

手数=43  ▲7九玉  まで



後手番

第二図から、後手は馬を圧迫されないように馬を5段目に置いて頑張るが、それでも▲4六歩と突くのが急所。△同馬ならもちろん▲4七銀である。結果図まで進むと、先手の手得が大きい。

                                                                         

 

 

実戦詰将棋NO.1

将棋倶楽部24の実戦から。

相右玉から激しい戦いが続き、図の局面になりました。

後手玉の詰みを考えてみてください。

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正解は

①・・・ △5七金    ▲3九玉    △4八金打  ▲同 龍                 △同 金    ▲同 玉  △8八飛    ▲5八歩      △3六桂    ▲5九玉    △6八銀   ▲4九玉    △8九飛成  ▲3八玉    △4七銀成  ▲同 玉    △4九龍    ▲5六玉   △5一飛    ▲6七玉     △5八飛成  ▲7八玉    △7七銀成  ▲同 玉
△4七龍左  ▲6六玉    △6七龍寄 まで
②・・・                                                                                                                               △4七銀打  ▲5九玉    △5八金    ▲同 龍     △同銀成    ▲同 玉   △5七銀成  ▲6九玉    △6七飛    ▲7八玉    △6八飛成  ▲8七玉
△7七金    ▲9七玉    △8八龍 まで

途中の変化はいろいろありますがどう逃げても詰みます。